スチールヘッド釣り

トンプソン で スチールヘットの フライフィシング

フィシュ オン!


スチールヘッドは別名Sea-Going-Trout つまり“海へ行くマス”とも言われ 川で孵化した後海に下り3ー4年経つとまた生まれた川に 産卵に戻ってきますが サーモンと違って産卵の後死なずにまた海へ帰って行きます。 川によって魚のサイズとシーズンが違いますが,ここトンプソン川のスチールヘッドは平均14ポンド(6.5Kg)あり シーズンは10月から12月の末まで。トンプソン川のスチールヘッドは天然で(人工孵化ではない)しかもサイズが大きいのでアメリカからも毎年沢山の人がやってきます。釣り方は餌釣り・ルアー釣り・フライですが,フライではあまり気温が低いときはガイドが氷ついてしまってできないようです。

では 典型的なスチールヘッド のルアー釣りを日記風に書いてみました。

X月X日 朝5時起床 スチールヘッドに行く日は目覚まし時計がなる前に必ず目が覚める。今日は相棒のノーマンは仕事でこれないので一人。釣りの準備は全部昨夜のうちに済ませてあるので 何も食べずに家を出る。何か食べたらと家内に言われるたびに “スチールヘッド だって何も食べていないのだから”といつも答える。事実スチールヘッドの中を開いてみても胃袋には何も入っていない。たまに川に住む大きなマスか小型のスチールヘッドか解らないときは胃袋の中身があるかどうかで決める。 未だ真っ暗なカナダ横断道路の1号線をトンプソン川にそって1時間半程走るとスペンサスブリツジというコーヒーショップとガソリンステイションしかないへんぴな所に着く。信号があるのは1時間程行った所にあるキャシュクリークという1号線と97号線の交差点のみ。 未だ薄暗いが川の周りで車のヘッドライトがちらちらしているので皆自分のお気に入りの場所めがけて場所確保の為もう動き出している。まだキャンピングカーで寝ているのもいる。この何も無いトンプソン川沿いのスペンサスブリツジがかくもスチールヘッドで有名になったのは ここにはトンプソン川を渡る橋が2つあり川の両岸に道が川に沿ってあることと スチールヘッドがさかのぼる途中一時休憩する場所が比較的多いからでしょう。

スチールヘッドは夜又は朝早く移動すると言われていますが 休憩の為に止まる場所は決まっていてそれ以外のところではまず釣れません。又その日はじめにそこで釣る人が魚を引っ掛ける可能性が一番有ります。ですから他人が釣った後はその日にそこで釣れるチャンスは非常に低くなります。

この周りの釣り場には全部名前が付いていて、 グリース,グレーブヤード,ニコラ,クリブと釣り場が大きくて車で簡単に入れる所は皆人が既に入っているので,橋を渡ってから上流へむかい ホーシューでトライ。他に誰もいない。車を狭い砂利道にとめて 鉄道線路を横切って川岸に着く。サイズ55のコーホーというスプーンを20ポンドのラインにつけ 濡れている石は滑って危険なので乾いた水際の石に立つ。スチールヘッドの当たりは,特にスプーンの場合は激しいのでしっかり足場を確保しないと 当たった瞬間体のバランスを失う。9FEETの竿の元を腹に押し付け左手で竿を持ち右手でリールの操作。一日中竿を振り回してもだめなこともあるし,1回目のキャステングでフイシュオンの時もあり。まさに“何時始まるか解らない人間と魚の戦い”です。始めは短く段々キャステングを長くしながら少しずつ下流へ向かって移動する。ルーアーの後をついてきて食い付かないこともあるのでしっかりルアーの後ろあたりを注意してみてる。何回かキャステングのあとリトリーブの途中右手をリールから手をはなして帽子に手をやった瞬間 ガツーンと竿の先が引き込まれる。 危うく竿を取られそうになるのをこらえる。アンバサダー6500がもう悲鳴をあげている。“リールが奏でる音ほど素晴らしい音楽は無い”と言った人がありますがまさにそのとうり。片手では当たりに合わせれなかったので どうなるか。ラインがどんどん出てリールのスプールがみるみる小さくなってくる。30m以上も下流に走ったところでいきなり空中に頭を振りながら踊り出る。完全に水をクリアーして尻尾で水のうえを歩いているよう。案の状スプーンが魚の口から飛び出して空中に飛び竿が急に軽くなる。18ポンド位のオスだった。たった1回のジャンプで逃げられる。当たりがあってスプーンが外れるまで多分5秒位。心臓はまだ早鐘を撃ったよう 興奮はしばらく治まらない。もう1匹メスがいるはずだがサーモンと違ってスチールヘッドは非常に臆病なのでしばらくはルーアーに食わないかも知れない。<P>普通初心者ははじめの1匹をとるのに3年はかかると言われます。なにしろ魚が大きく又強いので道具は針の尖りぐあいからリールのブレーキの調節まで何もかも100%完ぺきであることが最低必要条件です。ラインが古かったりキズでもあればそこがウイークポイントになり後で後悔することに為ります。急にルアーが止まって,あっ石にひっかかったったなと思って,手をやすめたとたん 動かないはずの石が急に動き出したりといったこともよくあります。こういう魚にかぎって大物です。ラインを巻きとってルアーが水面を離れる寸前に目の前で食い付くこともありますから全く油断はできません。


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